今年85歳になる私の祖母。
痴呆がひどくなり、母が一人介護をしていましたが
母も精神的につらくなり老人ホームに入所することになりました。
徘徊などがひどく、祖母はすぐにこけて骨折し動けなくなるんです。
今回は頭部をぶつけてしまい、
手がしびれるとの訴えで病院にいくことになりました。

母から連絡が来て
「硬膜下血腫だって。緊急でこれから手術なのよ。」
とのこと。
手術に関しての同意書のサインもしたようです。

しかしその数時間後、母から連絡がきて
「ドクターに
血腫は取り除いたのですが、ちょっと硬かったので力を入れすぎて
違う箇所に傷をつけてしまいました。そこからの出血が止まらず、とりあえず管を入れておいて
血を出しますので。左手足はこの傷で完全麻痺になるでしょう。リハビリで治ることもないでしょう。
って言われたのよ」
と力なく電話がかかり、

？？？？？・・・意味が分からなくなってしまいました。

それって完全な医療ミスでしょ。
いや、年齢が年齢だからってミスしていいなんてどこの医者がいうんだ？
祖母はモルモットじゃない！

母は手術させなければよかったのではと医者に勧められた手術だったけれど
自分を責めはじめました。

医療ミス。
母は「年齢が年齢だからね・・・でもこんなわざわざ苦しめてしまう結果になって
なんだかかわいそうで・・と」泣いていました。

年齢が高齢だからと家族も責めることができず
きっと高齢者に対しての医療ミスってすごく多いんじゃないかと思います。

去年の6月、痴呆ではあったものの
私に会って喜んでいた祖母。
一日3万歩も歩いていた祖母。
今は想像が出来ないほどに衰弱していると聞きました。

医療ってなんなんですかね。
医者も人間だと世間はいう。

だけど
医者に頼るしかなかった祖母は
医者を信じて手術をしたのです。
しかし医療ミスをされて死が近くなってしまったこの現実。
命を預かる仕事である医者に、命を削られてしまっては
一体誰を信じればいいのだろうかと思ってしまう。

私も病気をしているので
治療や手術に関してもとても考えることが多いので
医療というものをどうとらえていいのか、
どう向き合っていけばいいのか。
本当に考えさせられました。

医者を神様と思った時代は終わり、
患者が医者を選ぶ時代になったと世間は言います。
でもまだまだなんです。
患者は医者を信じることしかできないんですもの。

難しいですよね。ほんと。

今は祖母が少しでも元気になってくれることを祈ります。。。